【【新タイプ コロナワクチン(mRNAワクチン)に関する大切なお知らせ】】

 

新型コロナに対するmRNAワクチン接種が、2021年から開始されました。コロナ感染症の重症度を軽減するなどの効果がみられたとの報道がありました。その一方で、ワクチン接種による副反応も各方面から報告されています。

ワクチン接種副反応の症状は様々であり、程度も個人差がみられ、重症例や死亡例も報告されました。重症例の中には、起立性調節障害と類似したケースもあります。

 

当クリニックでも、生命が危ぶまれるほどの重症心筋炎に罹患し、さらに起立性調節障害と類似した症状のあったケースを経験しました。このようなケースでは、起立性調節障害の症状や検査所見の原因が、ワクチン接種の副反応自体によるものか、元々から本人が有する起立性調節障害の素因から発症した起立性調節障害であるのか、正確な診断が困難です。両者では治療方法も異なります。

 

すでに2021年から接種が開始となったコロナワクチンにつきましては、ワクチン接種副反応のデータが蓄積されその実態が判明していますので、副反応による症状と、起立性調節障害の判別は、ある程度、可能となっております。

 

しかし、2024年以後に新しく導入された新タイプmRNAコロナワクチンについては、その接種後の副反応の蓄積が極めて乏しいのが現状です。当該ワクチンの中には、全世界で我が国だけで接種認可されているものがあり、既存情報が極めて少ない現状です。したがって新タイプワクチンを接種し、その後、起立性調節障害の症状を発症しても、それがワクチンの副反応か、起立性調節障害によるものかの診断ができません。

 

新タイプmRNAコロナワクチンは、18歳以上では接種可能です。つきましては、当クリニックでは、新タイプmRNAコロナワクチンを接種後、起立性調節障害症状を発症した方については、その診断できませんので、当面の間、当クリニックでの診療を見合わせることといたしました。

 

 

上記ご理解のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。 2024年10月12日